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mathichen Days

西は西同士で対立、東は東同士で対立もあるけれど

2020/05/11
Cinema 0
Das Land des Lächelns - Wer hat die Liebe...

Lehar, "Das Land des Lächelns", Akt 3

レハール喜歌劇♪微笑みの国
上は、1974年の映画版より
下は、2001年のメルビッシュ湖上音楽祭上演より
どちらも中国をイスラム教国と間違えて認識した幻想的なオリエンタリズムで描かれる
前者がドイツ人兄妹、後者は韓国人&日本人兄妹のため、現実味に於いては後者に軍配上がる




微笑みの国には二つ、ハッピーエンド版、アンハッピーエンド版が存在する
大筋は同じで、結末が少し異なる
望郷の念に駆られるリーザを、中国まで訪れた幼馴染グスタフがウィーンに連れ帰るは同じ
求婚するほどリーザの崇拝者だったグスタフが、中国でミー姫と相思相愛になり、ミー姫も連れて出国がハッピーエンド版
グスタフとミー姫が断腸の思いで別れ、グスタフとリーザの二人で中国を離れるのがアンハッピーエンド版
劇場では通常アンハッピーエンド版が上演され、ハッピーエンド版が実際にはどんなものか知らない
勝手な推測として
「スー・チョン殿下とリーザ、グスタフとミー姫、本来あるべき組み合わせを、リーザが壊した
帰郷したリーザの再婚相手にグスタフが選ばれるならば、ミー姫はお邪魔虫」




「東は東、西は西」
父リヒテンフェルス伯爵の忠告を、リーザが真摯に捉えていれば、ね
リーザが中国に行って上手く進む条件として、夫が常に妻側に立つことが絶対を挙げられる
男尊女卑の土壌では困難だが、完全アウェイの身に置かれる妻を考えてみよ
殿下が立場上、一夫多妻や側室制度などに頼ってでも後継者残す必要持つを考えてみよ
殿下は、というよりリーザが、愛するが故に思い止まっておくべきだった
リーザが最初からグスタフの求婚を受け入れていたら、熱愛でなくてもそれなり幸福に過ごせたろう
殿下とミー姫も、帰国後、中国で相応の結婚相手とそれない幸福に暮らせたろう




と思う他方





イングリッシュマンinニューヨーク

【置かれた場所に咲きなさいとはいうけれど~イングリッシュマンinニューヨーク~】
https://mathichen.hatenablog.com/entry/2020/05/11/115100

まず、言葉
Queens English、American English、コレお互い通じるけど、口調からして全く別物
米国でQueens Englishを話して違和感受けない口調は、ジョン・マルコヴィッチくらい
The Portrait of a Lady (1996) Bonus Feature Clip
英が米に暮らす、米が英に暮らす、どちらにせよ違和感や孤独感が生まれるでしょね
この点、メーガンも同じはず
ただメーガンの場合、英国でも特殊な世界に入りながら、侮れない伝統などガン無視し
米国流を持ち込みハイ論破みたいな態度を続け、帰米後も尚だから、話拗れて敵が増える

英米の違い、次に、ぶっちゃけ、教養の差
映画のヘンダーソンは英国の名門大学を卒業したとあって、風呂に浸かってモーツァルトを唸る
桂冠詩人を父に持つダニエル・デイ=ルイスに似合うわ
英国紳士的な者が米国に溶け込めるとすれば、独立戦争前まで辿れる上級階級くらいで
高学歴の白人中流階級でもまだまだ、お互い、「何か違う」と感じると思う
この点、イートン校で下駄履かせて貰った実質中卒程度のハリ~とて、王室育ちが足を引っ張ろう
しかも、ロサンゼルス、西海岸生活だ
夢のカリフォルニアは夢に見るから、ロンドンで見るのとは真逆の青い空が美しい
メーガンやそのお仲間にとっては当たり前の世界が、ハリ~には究極のアウェイに追い込む要素よ

 

 
言葉通じる同士でさえ、相互理解は至難の業だからなw




30余年前のコメディ映画が、2020年現在の世界を覆う反グローバリズムを予見した気がしてならん
日本では、人の価値観はそれぞれだから~を盾に、低能によるTwitter炎上とかに加え
【Hatena版】無意味な熱狂に駆られず、目覚めよ。迷えるボールの行方を定めるべく
https://mathichen.hatenablog.com/entry/2020/05/09/185100
自粛警察?70数年前の隣組時代か!
中国でも、友人同士や身内同士ですぐ絶縁するとか
対コロナ戦争が、人間の隠れていた醜悪な部分を絶賛アブリダシ中だしね…
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